1 フォーエバー ★ :2022/08/09(火) 22:46:19.74ID:CAP_USER9
8/9(火) 18:01配信

集英社オンライン
プロ野球選手に当てはめるなら“オレ流”の落合
野球評論家でもあるスージー鈴木さん

──中森明菜の本質をわかりやすく紐解くため、“留守中の歌姫”をあえて伝説のプロ野球選手にたとえると誰ですか?

ズバリ、落合博満です。私の読み取りはどちらも独立独歩、同調圧力にまったくめげず“オレ流”を貫いたところ。落合は選手時代も監督時代もあまり周りの言うことを聞かず、結果主義で自分なりの方法論で成功しました。

しかも、2人とも順風満帆なスタートじゃなかったところも同じ。中森明菜は「スター誕生」で2回も落ちた上に審査員と口ゲンカしたりとか逸話がいろいろあって、デビュー時も決して一番手ではなかった。

でも、彼女はシングルだけじゃなく、いきなりファーストアルバムも売れたんです。アルバムを買いたいと思わせる実力があったってこと。そこを落合に当てはめると、彼もノンプロで東芝府中からドラフト3位でプロに入り実力でのし上がっていく。ですから、たたき上げの中森明菜はやっぱり落合博満。

あと、いろんなタイミングも合致していて、中森明菜は1985年と1986年に連続してレコード大賞を受賞していて、落合は同じくこの2年とも三冠王になっている。もっと言うと中森明菜がデビューした年(1982年)にも、落合は三冠王を獲得している。

さらに、落合は三冠王のことばかり言われる一方で、その後のこと、1987年にロッテから中日に移籍して巨人、日本ハムに行った時期をあまり語られていない。要はあんなにすごい選手なのに語られ方が偏っているんです。すごいのに説明しようとしても、全部ふわっとしちゃっている明菜のようです。

──ちょっと切なくなってきますね。ちなみに明菜のライバルたちを例えると……

もちろん、ここまで語ったら触れないわけにはいかないのが松田聖子です。当時、中森明菜と同じように活躍していた彼女は、ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄かなぁ。誰もが認める大輪の花。明るくてみんなが大好き。80年代のシングルのキーもほとんどが明るいメジャー(長調)。逆に中森明菜はマイナー(短調)中心。でも、記録でいうと落合が長嶋に決して負けていないってとこは、当時の中森明菜と松田聖子にも通じますね。

──中森明菜と同期、「花の82年組」の小泉今日子はどうです?

小泉今日子は歌だけじゃなく、総合的な戦略家ってことで野村克也。当時の小泉今日子の商品性は「コイズミが時代をどう捉えるか」ってこと自体にあって。小泉今日子という存在がアイコンとして輝いていた。そういう意味では極めて頭脳派で、アカデミックに野球を捉えた野村克也と似ていますよね。

──伝説のスター選手というところで、王貞治も出てくるかと思いましたけど……

王貞治ぐらいになると人生よりも野球が上回っているような存在なので、本当に音楽一筋の美空ひばりや、ちあきなおみとか、そっちの感じになりますね。歌に人生を費やしたみたいな。

今年、中森明菜はデビュー40周年ですが。いまだ表舞台から姿を消したままです。近い将来、必ず復帰していただいて、またあの唯一無二の世界観と歌唱力で、我々を魅了してほしいものです。

あと、機会あれば、また例えてみたいですね(笑)。中森明菜、小泉今日子だけでなく、石川秀美、早見優、シブがき隊、堀ちえみ、三田寛子などの「花の82年組」でナインを作ってみたり……。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8fbd3e2244e2aad2c07217e78504513527247005?page=3